うちに猫がいます。名前はあんこ。推定7ヶ月のさび猫です。「さび猫」とは毛色が黒に茶色が混じっている猫のことで聞き慣れない方も多いかもしれません。私も中々苦戦して「すす猫」なんて変な覚え方をしてよく妻から訂正されていました。
これまでスイカ話、出店話を書いてきたこのコラムですが、新たに猫ちゃん話も綴っていきたいと思います。小さい体のわりに大きな存在感のあんこさんに振り回される日々の記録…ますます需要があるか怪しいところですが興味のある方はお付き合いください🐾
1日の始まりはあんこさんの朝食から。起床は6時半を目処に私か妻の先に起きた方が担当(だいたい私の方が遅い)する。リビングの一角に構えるあんこさんのケージ、「早く開けてよ」と言いたげなか細いニャァ〜の声を聞きドアを開ける。ご飯を皿に用意する間にニャーニャーと足元に絡みつくあんこさん。こんなに鳴いて疲れないか心配になるくらい催促を浴び続ける(時々猫パンチも飛ぶ)。ご飯をケージに置き、あんこさんが食事に夢中になっている間にトイレシートを交換し、ようやく自分たちのご飯やお弁当の用意に取りかかる…といった流れが毎朝のルーティンである。

妻が出勤した後は私があんこさん専属に。午前中を書きものやデスクワークにあてていることが多いためである。大体はリビングのテーブルで作業する私の隣、ソファーの上で静かに鎮座しているあんこさん。時々思い出したかのように遊び出すのだがこれが結構気になる。リビングの端から端まで全力疾走したり、蹴りぐるみの海老を葬りながら転げ回ったり。とはいえ集中力散漫な私にとってあんこさんがいてくれるのはありがたい。煮詰まった時に撫でさせてもらったり、遊んでいる様子を眺めるのもけっこう楽しい。
猫ちゃんはを撫でるヒーリング効果について書いてみる。まずは様子見(気分屋なので撫でられるのを嫌がる時もある)をかねて背中をそって撫でてみる。次におでこ、毛並みにそって首筋から肩にかけて指を這わしていくと次第に薄目がちに。気持ち良さげな顔つきになってくるとゴロゴロ…と低いイビキのような音が。これは猫ちゃんがリラックスしている時に喉を鳴らしてくれるゴロゴロ音というものらしく、聞ければ副交感神経を静めてくれたり、骨密度を上げてくれたりと人にとっても計り知れないセラピー効果があるらしい(ヨーロッパではゴロゴロセラピー(未訳)なるものもあるとか?)。しかし撫ですぎも禁物。気に触ると「プルル!」という謎の声を発し飛び出してします。まぁこの声も可愛いのだけれども…


あんこさんがうちに来て2ヶ月、同じ日は1日たりともなかった気がする。そんな目まぐるしい日々の中で色々な事に気づかせてくれるあんこさん。常に目の前の出来事に全力のあんこさんを見ていると、小さなことでグジグジしたりタヌキのように執念深い自分がバカらしくなる時がある。常に「今」に全力のあんこさん、気がつくとどんどん過ぎていく時間がいかに大切か、それを気づかせてもらった(とはいえご飯はもう少しゆっくり食べてほしい)。そして猫ちゃんを飼うことで見えるようになった色々世界も…長くなってしまったのでこの話は次回で書いてみようと思います。